ハムスターとメランコリックなロシアの女の子
二ヶ月ほど前からインスタグラムを始めている。
きっかけは、以前、飼っていたハムスターの
写真をある人にもの凄く誉められたことだ。
それは、ミニチュアのおもちゃとハムをコラボさせた、ちょっと凝った写真で、身内にだけ送って喜んでいたものだ。
それをその人は、これは、凄い!
世に出すべきよ!と大層気に入ってくれて
ご自分の待ち受けにまでしてくれた。
そ、そんなに?
いつかも、その写真を姉に送ったら、凄く喜んで、
そのまた友達にまで共有してたから、
よっぽど、これは可愛いんだ!
そんな、いい気になった流れからの
インスタデビュー。
そして、これは母子で協力して始めた。
投稿は私のスマホからだが、あらかじめGPSをオフにして位置情報を付加しないとか、身元がわかる写真をアップしないとか、ネット社会の渡りかたを一緒に模索しながらだ。
データを持ち寄って、もう天国に逝っちゃってるハムをアップしだすと…ハム仲間がなんの苦労もなしに増えてきた。まさに、ねずみ講。
そして、写真を出しつくし、困ったものだと
協議をし、新しいハムを招き入れることに
決めた。
パールホワイトな可愛い男の子だ!
引きこもりがちで、ポツポツとしかアップ
できないが、ある日、目を引くフォロワーが
現れた。
ロシア人のティーンらしき女の子だ。
英語はできないらしく、プロフィールはロシア語。
翻訳はへんてこりんな日本語になるので、本意は
よくわからない。
もちろんハムを飼ってはいるが、自身のセルフィーも多い。
物憂げな表情でコントラストが際立つファッションをキメてみたり、降る雪を見上げてみたり、
寂しげに窓越しに外を眺めていたりする
メランコリックなポートレートだ。
時にイラストもアップする。画力はよくわからないが、授業参観の時に廊下に張られた絵をみる心境で
見てしまう。
その子は私がアップする写真に、全ていいネする。
ハム以外も、ハートマークをもれなくつけてくれる。目玉焼きとかカボチャの種の写真にまで。
ある日、その子からストーリーズというものが送信されてきた。どうやら、ダイレクトメッセージらしい。
どうしようかと案じていると、Jr.に面倒なことになるから返信はやめよと提案された。
よく、ご存じでと思いつつ、確かにそうだよねと
そのまま、そのメッセージは読むことなく寝かせてある。
それでも、今日もまた、ハートがついていた。
どんな気持ちでタッチしているのかな?
写真と違って、ほんとは明るい女の子だったり
するんだろうか…。
私の事、まさか、ティーンなんて思っちゃないだろうか…。ま、ティーンが協力してるから、あながち嘘じゃないけど。
余談だが、ハム好きは猫好きでもあるようだ。
同時にアップしている人も少なくない。どうやって、共存するのかな?
トムとジェリーみたいに、仲良くけんかするのかな? ハムはネズミじゃないけどね。
お手玉サイズの小さい毛モノ。大好きなのは
ヒマワリの種♪ テチテチとっとこ可愛いヤツ
なのだ。ヘケッ!