闇な方へ。暗黒時代とドラえもん。

小2からの2年間、私は暗黒の中にいた。

転校と家庭の事情で生活が一変し、悲しいとか嫌とかじゃなく、その感情を上手く思い出せないけれど、しいて言えば恐れが、私の口を動かさない
ようにしていた気がする。

なにかいつも喉につかえていて、
それが邪魔して言葉が発っせない感覚。
それでも、学校には休まず行ってた記憶。

一番、これは辛かったという記憶は
転校して間もなく受けた健康診断の時のこと。

その学校では教室から離れた保健室に向かうまで、
男子も女子もパンツ一丁で並んで行くやり方
だったのだけど、なぜか、みんな柄なしの真っ白パンツ。

私、一人、そんなこと知らず、水色のパンツ。
可愛いワンコまで、でかでかとプリントされてる。
そもそも、その日が健康診断なんて、脱ぐまでしらなかったし…。

そのときの恥ずかしさったらなかった。
小2の子供でも、そんな感情をもつこと、
大人は知らなきゃいけないネ。

それ以外、悪いことも良いこともあまり
思い出せないけど、そんな、私を慰めて
くれたのはドラえもん。

のび太のしょうもなさに、シンパシーを
感じてたんだと思う。
風刺のきいたファンタジーに夢中だった。

ポケットの絵柄がくるくる変わるドラちゃん人形もあったし、服だって、パンツだって、ドラちゃん柄だった。
カセットも持ってたな。男性コーラスの渋くてマイルドな歌声と、女性歌手の健全なアナウンサーみたいな清らかな声。
ぞうさんの目はなーぜーあおーい♪って
歌ってた。

暗黒をしのげたのは、漫画とアニメが
あったからなんだなって、感慨にふけって
しまったのは
今、結構悩んでいるからだ。

家族が寝静まると、急に下降してしまう。
暗黒というより、グレーくらいなものだけど。
こんな夜更かしは悪循環、早くねよ。

明日を迎えなきゃならないんだから！！
お弁当作りは放棄できないからね。

だけど、学校や仕事はさぼる勇気も必要。
かもね。